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2009年1月 3日 (土)

韓国コンプレックス

 題名から、「韓国人のコンプレックス」について論ずると推察した方も多いと思われるがそうではない。「韓国コンプレックス」とは、韓国を学んでいる人々自身のコンプレックスであり、その端くれである私自身の持っているコンプレックスとも言える。ちなみに、このエッセイは、笑い飛ばしてもらうために書くものであって、誰かを中傷・批判する意図はまったくない。

 韓国研究者たちの名前を眺めて、その後に、中国研究の著名な研究者達の名前を眺めると、中国研究者達の名前が妙にオーラに輝いて見える。反対に、もう一度、韓国研究者達の名前を眺めなおすと、非常に失礼な表現だが、なんだが「漫才師」のようなように思えてしまう。小島朋文、中嶋嶺雄、平松茂雄、毛利和子、天児慧。はっきり言って、一冊も読んだことがない研究者も多いのに、なぜか彼らの名前は輝いているように思える。それに対して、韓国研究者たちの名前はどうだろう。名前を掲げるのは憚れるが、名前が軽いとしか表現できない軽さがある。

 上に掲げた中国研究者たちの本をほとんど読んだこともないのに、そんなことを考えるのだから、韓国研究者達の責任ではなく、そういう馬鹿げた考えをする私自身の責任であろう。要は、私自身が、中国研究者たちにコンプレックスを持っているからにそういうない。私の近くには、優れた中国人研究者の卵が何人かおり、彼らは私とは、人格自体が違うような気がする。

 「韓国を研究する人は、だいたい、中国研究やアメリカ研究を成績が悪くて出来ない人々がやっている」と誰かが言ったが、確かにそんな気がする。

 ただ、その話をした人物が評価しているのが、渡辺利夫氏と小此木政夫氏である。前者は開発経済学、後者は国際政治の視点から韓国・北朝鮮を眺め、学術的に素晴らしい実績を残した。また、田中明氏、亡くなられたが玉城素氏も素晴らしい功績を残している。また、若い世代では小倉紀蔵氏、木村幹氏も次世代の韓国研究を牽引していく方々であろう。そして個人的には長璋吉氏もご存命であったらかなり面白かったと思う。

 学術的ものではないが、黒田勝弘氏の影響力も甚大なものがある。また、恩師でもある重村智計氏も、失礼ながら「学者」と言うよりは、ご自身もおっしゃっているように「専門家」ではあるが、非常に面白いお話をされている。

 長璋吉氏の辺りから、少し、学術的なレベルから離れた方々の話になったが、実際に、私自身が到底、学術的な方には進む素質がないのだからご勘弁を、と言ったところだ。

 中国研究家には、なるほど権威が感じられるし、名前にオーラがある。しかし、上記に掲げた韓国研究家達は、面識がない方々が多いものの、何ともアットホームというか、自分の庭という雰囲気が名前から漂ってくる。私自身、韓国コンプレックスを持ちながらも、彼ら韓国研究者達がなんとも言えなく愛おしい、などと言ったら、上から見たものの言い方だろうか。

 非学術的な幅広い基盤があってはじめて、その上に学術的な研究が生まれるのだろうから、私は底辺でそれを支えよう、韓国のおもしろさを少しでも多くの人に知ってもらおうと、誓い直す正月である。

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